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NPO法人島根糖尿病療養支援機構から研修会・講習会のご案内

島根県糖尿病療養指導士第8期生第2回研修報告

島根県糖尿病療養指導士第8期生第2回研修会を終えて

平成25年3月9日(土)10日(日)、益田赤十字病院において第8期生の第2回研修会が行われました。
1日目は糖尿病を考える会との共催だったこともあり約130名、2日目は83名の参加がありました。

今回からいよいよ事例報告が始まりました。
担当になった方々はトップバッターとして準備が大変だったことと思います。
そして研修1日目終了後に「オープンハート アライブ」で懇親会を行いました。
8期生はもちろん講師の方々も多数参加していただき、総勢68名で楽しい時間を過ごすことができました
。マジックショーは会場を虜にしていました。
そのためアップするための写真撮影を忘れてしまいました、すみません・・・

それでは講義の内容を簡単に紹介します。

3月9日(土)
「神経障害・網膜症」高瀬裕史先生(益田赤十字病院)
慢性合併症の一つの神経障害について、A多発性神経障害 B単発性神経障害の症状、検査、症状と対応、治療法、日常生活で気をつけること、フットケアの重要性を話されました。
網膜症では患者に目を塞いだり体験してもらい、生活の不都合で話すと現実味があります。
病気分類と対応、治療、初めは自覚症状がないので、出た時にはかなり進行し、増殖期になると失明の危険性があります。
CDEとして眼科を定期受診するように何度も促すことが大切と話されました。光凝固術の網膜の映像や、フットケアのポスターや足チェックシート、益田赤十字病院のデーターも示していただき、具体的な内容でした。

「糖尿病昏睡・急性合併症」森 俊明先生(浜田医療センター)
初めに低血糖症状と、その誘因・原因、糖尿病治療と関連しない低血糖、低血糖の対処法を話されました。
低血糖の話の中で印象的だった事は、健常者が低血糖になるインスリン単位が0.1単位であることでした。
次に、高血糖高浸透圧症候群と糖尿病ケトアシドーシスの違いの説明で、高血糖高浸透圧症候群は2型糖尿病の高齢者で脱水が主、糖尿病ケトアシドーシスは1型糖尿病でアシドーシスが主であると、分かり易くお話されました。
最後に、シックデイの対処法で1型と2型の方法の違いを話されました。

「食事療法と食品交換表」津田謹輔先生(京都大学人間・環境学研究科教授)
近年の糖尿病治療は【治療薬】DPP-4阻害薬、SGLT阻害薬、【合併症】血管障害、がん、認知症、【治療】個別化、といった転換期にあります。1食事療法とは、2エネルギー制限と問題点、3カーボカウント、4糖質制限食、5食品交換表改訂への考え方についての講義でした。
ACCORD研究において心血管リスクの高い2型糖尿病患者にHbA1cを厳格管理することにより心筋梗塞の死亡が優位に増えたことを教訓に、65歳以上は罹病期間、年齢・余命、合併症併発、心血管合併症、無自覚低血糖など患者の病態を考慮した個別の対応が大切です。

カーボカウント法は、食後血糖上昇に最も影響をもつ炭水化物を計算すること注目した食事療法のひとつです。
①基礎カーボカウントと②応用カーボカウントの2つの段階があります。
①はすべての糖尿病患者が適応であり、食品に含まれる炭水化物の量を把握し糖質を規則正しく摂取する段階、②は強化インスリン療法中の患者が適応となり、炭水化物の摂取量に応じてインスリン量を調整します。
糖質制限食は血糖のみに注目して行うため脂質とたんぱく質摂取量が増え腎機能低下や動脈硬化の進行、膵炎、妊娠糖尿病などに注意が必要です。

現在使用されている食品交換表は前回の改訂から10年近く経過し、新たな改訂が近く予定されています。
食品交換表はエネルギーコントロールを中心とした健康管理、食事のバランスなどの生活改善を中心とした視点で考えられているため、カーボカウントを行ううえで共通媒体にはなりにくいです。
栄養素について量から質の議論が必要と思われます。

「着手皆春也」診た患者が皆よくなりますように…と願い、結ばれました。
最近の動向にも触れとても魅力的な講義であっという間に90分が経過しました。
また2年後に島根県に来ていただきたいと願います。

「調理実習に向けて~献立作成と材料発注~」安原みずほ先生(松江赤十字病院)
次回サンレイクでの研修に向けて、グループごとにテーマに応じた献立を作成しました。宿泊研修も献立作成も初めての試みで楽しみです。

3月10日(日)「腎症・動脈硬化症」山根雄幸先生(山根病院)
糖尿病による大血管障害と小血管障害、動脈硬化性疾患のうち虚血性心疾患の特殊性、糖尿病性腎症のメカニズム、診断病期に応じた療養指導についての講義でした。
早期診断と進行の予防が重要であることは周知されていますが、HbA1c1.0%低下すると小血管障害の進行予防に効果があり、血圧が低下すると大血管障害の進行予防に効果があります。
糖尿病診断後5年間の血糖コントロールがいいと10年後の大血管障害を予防することにつながり、食後血糖値を下げることにより動脈硬化の進展を低下することができます。

糖尿病性腎症のメカニズムについてわかりやすくパワーポイントで説明をしていただきましたが、やはり難しいです。
透析導入に際しては身体障害者の手続きを勧めますが、なかには医療費の負担を軽減するためにあえて透析導入を希望されるケースもあるそうです。

「小児・思春期糖尿病、妊娠糖尿病」並河 整先生(並河内科クリニック)
まず1921年インスリン発見から、多くの患者の命が長らえることができるようになった歴史から始まりました。
A小児・思春期糖尿病の特殊性、1型と2型の検査、食事療法、運動療法、治療、管理、サマーキャンプの説明がありました。
小児糖尿病サマーキャンプに興味のある方は松江赤十字病院の安原栄養士さんに連絡して下さい。

B妊娠は、GDMの診断基準が2010年改訂された経緯の説明がありました。
インスリンは胎盤を通過しないので、胎児の高血糖が発育過剰となります。
妊娠糖尿病の診断基準、糖代謝異常妊娠の合併症、管理、治療、出産後の母子のフォローアップについて話されました。
テスト内容にも触れられ、受講生の皆さんは必死に聴いていました。

実習「インスリン自己注射の実際・SMBGの実際」
インスリンの種類や作用の説明を受けてから実際にインスリン注射器を操作したり、生理食塩液を自己注射したり、血糖値を測定してみました。
普段機器に触れることのない職種の方は初めての経験になりました。
また職場とは違う機器に触れる機会にもなりました。


研修日程終了後、希望者参加型の補習・寺小屋の今回のテーマは「妊娠糖尿病」でした。
参加者から「講義の内容に触れ、より理解を深めることができた」と感想を聞くことができました。     

今回研修の補助要員と懇親会の企画を7期生浜田・益田グループで行いました。
7期生としての受講中は受け身で参加していましたが、今回は企画などを担当することになり労はありましたが同期生と連絡を取り合い協力できたと思います。

次回はいよいよサンレイクで宿泊研修です。
7期生のOB会やキャンプファイヤーも楽しみにしています。
担当グループの方々よろしくお願いします。

7期生浜田・益田グループ
津村淳一(山根病院)、扇畑典子(同)、岡千恵美(同)、潮隆子(同)、近藤むつ子(同)、
槙野純子(浜田社会福祉協議会)、廣澤三喜(浜田保健所)、小川理恵(沖田内科医院)、堀佳代子
猪俣育夫(益田医師会病院)、中村菜穂子(益田赤十字病院)、前田こずえ(おちハートクリニック)

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2013-04-10 : 研修会・講習会 :
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