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NPO法人島根糖尿病療養支援機構から研修会・講習会のご案内

第8期第5回研修会および第80回糖尿病を考える会研修会

第8期第5回研修会および第80回糖尿病を考える会研修会

3月1日(土)

「大血管障害とその危険因子」池上博司先生(近畿大学医学部内分泌・代謝・糖尿病内科教授)
・糖尿病患者は心血管病(動脈硬化・狭心症・心筋梗塞)による死亡率が高い。
糖尿病における虚血心疾患の特徴は①びまん性②多肢病変が多いため、予後不良である。③痛みを訴えない場合もあり(無痛性狭心症)対応が遅れる。
糖尿病の脳梗塞の特徴は①梗塞が多い②中小梗塞が多発③再発しやすい④予後不良である。

・「過去を知らずして未来を予測できない」過去のコントロール状況が未来の合併症を左右する。

・境界型の段階で既に冠動脈疾患のリスクがあり、動脈硬化は始まっている。

・大血管障害予防には、①糖尿病は空腹時血糖・食後血糖の両者のコントロール②境界型は食後高血糖を看過しない等、厳格な血糖コントロールが必要であることを強調された。

・また2日目実習のABIやPWV(脈波伝播速度)、頚動脈エコーの説明や、CKDの分類が変更になった新しい情報など、海外や国内の研究を通して、多くの内容を1時間半にわたり詳しく教えていただきました。


「妊娠と糖尿病」
内容は、「臨床的意義」、「診断基準」、「糖代謝異常の妊娠管理」の3点についての講義。

1)臨床的意義
 母体が高血糖であると胎児の過剰インスリン分泌及び高血糖状態で脂肪量が増え巨大児となる。インスリンは胎盤を通過しないが、グルコースは通過し直接胎児へ影響する。

2)診断基準 
2010年に診断基準が変更され、「妊娠時に診断された明らかな糖尿病」が追加された。臨床意義は、「糖尿病合併の可能性」と「児の先天奇形」。
妊娠が発覚する5~6週では、脳などの中枢器官は形成されており、糖尿病治療は遅く、妊娠前の肥満対策や妊娠中の体重管理が重要。

3)糖代謝異常の妊娠管理
 厳格な血糖コントロール達成のためには、「食事療法」「インスリン」「運動」。


「食品交換表の変更点」

炭水化物への関心が高まっている。前回の改訂から10年が経過。
分類表の数値が変化しており、調味料についても記載されている。
国民健康栄養調査の10年分を平均して算出し改訂。
この調査は10月~11月の1日を設定した食事でありその平均で算出されていることに注意してほしい。

「食事療法のすすめ」や「1日の単位指示の配分例」等が新たに加わった。前回との違いは、スタッフが読んで勉強になる構成であること、1単位の平均値と配色が変更、炭水化物の割合が60%、55%、50%の3通りの配分、掲載食品を改訂し参考資料に追加、私の食事療法の欄を新設されたこと。


3月2日(日)

「低血糖とシックデイ」(益田赤十字 佐藤利昭)
糖尿病治療満足度を低下させる3大要因の一つに「低血糖」がある。
「低血糖」は食事摂取量の低下や消費エネルギーの増大、薬やインスリンの不適切な使用などにより血糖値が下がり70mg/dlを下回ると「冷汗、空腹感、脱力感」といった症状をきたす。
さらに血糖値が下がり続けると中枢神経症状(昏睡など)を呈し死に至ることがあるので早期に対処することが大切である。

また低血糖から回復後はその原因・誘因、早期対応の適否、再発の防止に努めることが肝要である。

「シックデイ」(風邪などの病気の時)には血糖上昇ホルモンの分泌や食事摂取量の変化により血糖コントロールが乱れてしまうためそれぞれの病態に合った対応が必要になる。
基本は安静と保温、十分な水分と炭水化物の摂取に努めるが自宅での対応にこだわらず主治医に相談し臨機応変に対処する必要がある。

「服薬指導」(かわたに薬局 川谷泰典)
服薬指導は患者にアドヒアランスをもって薬物治療に取り組んでもらうために行う。
特に糖尿病治療薬やインスリンは血糖コントロールに直接影響するので服薬忘れや自己注射手技の未習熟にならないように工夫が必要である。
投薬カレンダーやピルケースなどの利用だけでなく箸箱など日常生活で目につく場所に服薬を表記するなど個人に合わせた対応が必要になる。
また、インスリン自己注射手技は自己流になりがちなので本人だけでなく周囲のサポート体制も整える必要がある。

「糖尿病患者のフットケア」(山根病院 山根晴香)
糖尿病患者では末梢血管障害や神経障害などにより足病変に気付くのが遅れ命が脅かされる危険や足切断によるQOLの低下につながる可能性がある。
足病変は早期発見、早期治療により重症化や発症予防することが大切である。
また自分の足に関心を持つことでひいては自身の糖尿病セルフケアにも関心を持ってもらうことが糖尿病療養指導士に求められる。

講義終盤の実習を通して8期生は足を見られる患者の気持ち、足の観察の難しさも体感しフットケアへの理解を深める事が出来た。

「エコー、ABI(実習)」(守田美和、手納信一、臨床検査技師チーム)
7期生のアンケートで要望の多かった臨床検査を体験。
普段はなかなか触れる機会のない臨床検査の現場ですがABI検査やエコー検査の実際の手技や流れを体験することで理解・関心を深める事が出来たようです。

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2014-04-24 : 研修会・講習会 :
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島根県糖尿病療養指導士認定研修会 第9期受講者募集のお知らせ

平成26年4月
関係各位 殿
島根県糖尿病療養指導士認定機構
理事長   小村 明弘

島根県糖尿病療養指導士認定研修会 第9期受講者募集のお知らせ

去る平成10年、島根県における糖尿病患者教育の正しい知識の普及と啓発を図り、糖尿病に関わる優秀な医師および医療・福祉スタッフの養成と認定を目的として島根県医師会・薬剤師会・栄養士会・検査技師会及び看護協会の後援により島根県糖尿病療養指導士認定機構が発足しました。

この機構は、2年間の研修の後に島根県糖尿病療養指導士認定試験を行っています。
これまでに第1期から7期合わせて383名が島根県糖尿病療養指導士として認定されており、現在第8期研修会には50名が受講しております。尚、当制度は日本糖尿病療養指導士制度と異なり、糖尿病患者の療養に関与する医療および福祉に従事する全ての職種の方を対象に、島根県の実情を考慮した講習や実習に重点を置いたものです。

この度、認定機構規則に従い下記の要項で第9期の受講者を募集致します。
要項をご覧の上受講申込み用紙および要綱を島根糖尿病療養支援機構ホームページよりダウンロードしてください。




〔研修会受講資格〕
1.以下に定める医療に関する有資格者
医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・管理栄養士・栄養士・臨床検査技師・衛生検査技師・理学療法士・作業療法士・臨床工学技士・歯科衛生士・その他

2.実務経験3年以上または地域活動3年以上

3.糖尿病教育担当1年以上

4.日本糖尿病協会会員(受講認定後の加入も可)

5.過去2年間に糖尿病患者会に参加したことがある者

6.過去2年間に糖尿病学会、糖尿病学の進歩、日本病態栄養学会、日本糖尿病教育看護学会、または中四国糖尿病研修セミナー、糖尿病を考える会、日本糖尿病協会療養指導学術集会(7月・京都市)その他糖尿病関連学会等のいずれかに参加したことがある者(受講資格3および5、6に関しましては考慮される場合がありますので、事務局まで書類をご提出ください。)

〔認定研修会及び研修期間〕
2年間で計6回(1回2日間)の認定のための研修会を開催する
(認定研修会のカリキュラム等詳細はホームページからダウンロードしてください。)

〔島根県糖尿病療養指導士の認定〕 
平成28年7月頃に認定試験を行い基準に達した者について認定する。

〔募集人数〕  
約50名(9月初旬の認定委員会にて受講者を決定します。)

〔受講料〕 
2年間を通して5万円(受講資格審査後に徴収し、一旦納入後はいかなる理由であれ返却しません。)
その他別途テキスト代6000円程度必要です。

〔申込み用紙請求方法〕 
平成26年6月1日から島根糖尿病療養支援機構ホームページ
(http://www.sdmrso.jp/index.html)からダウンロードしてください。

[受講申込み締切り〕 
平成26年8月15日(金)(当日消印有効)

〔申込み先・問い合わせ先〕
島根県糖尿病療養指導士認定機構事務局
〒690-8506 松江市母衣町200 松江赤十字病院 生活指導室 糖尿病・内分泌内科 佐藤 利昭
TEL 0852(24)2111院内PHS(7229)
FAX 0852(31)9783
(電話、FAXによる申込み用紙の請求は受け付けません。)

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2014-04-24 : 研修会・講習会 :
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研修・講習会の案内等のお知らせを掲載します。

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