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NPO法人島根糖尿病療養支援機構から研修会・講習会のご案内

島根県糖尿病療養指導士 第8期 第4回研修会報告

島根県糖尿病療養指導士 第8期 第4回研修を終えて

平成25年10月27日と28日、島根県立大学松江キャンパスにて研修会が行われました。
今回、第7期 チーム松江は受付・会場係を担当させて頂きました。簡単ではありますが研修会の内容をご報告させて頂きます。

10/27(土)
『糖尿病性神経障害』 倉敷中央病院 松岡孝先生
糖尿病性神経障害の発生機序や分類、多岐にわたる症状だけでなく、アキレス腱反射を四つ這い位で行っておられることや触覚・痛覚検査の際には足病変の出来やすい場所を考慮して行っておられるなど、臨床上での工夫もご紹介頂きました。

足病変や靴ずれがどこにできるか?
起立性低血圧や胃無力症にはどのような生活指導が必要か?
どんな工夫が必要となるか?
など、非常に臨床的で明日からの療養指導に生かせる講義でした。

『糖尿病網膜症』 東京女子医科大学 北野滋彦先生
「糖尿病における眼合併症の病態の治療」をテーマに、治療の基本と最近の治療技術についてご講演いただきました。

治療は、血糖コントロールを良好に保ちつつ、定期的な眼科受診が必要になります。

糖尿病網膜症の病期分類とその病態については、実際の写真やビデオを用いて説明され、とても分かりやすく記憶に残るものでした。
また、最近の治療技術についても(パターンスキャンレーザー、小切開硝子体手術(MIVS)、薬物療法(抗VEGF療法)等)詳しく紹介していただき、私たちスタッフも勉強になりました。

『糖尿病性腎症の食事』 松江赤十字病院 乙社あかり先生
糖尿病性腎症の食事の講義は他の講義より時間は短かめでしたが、要点が絞られており、とても分かりやすい内容でした。

具体的には、たんぱく制限は食品交換表を用いて通常食との違いなど、カリウム制限は多く含む食品や、制限方法とそれにより減らせる量など、減塩は調味料や加工食品の塩分量の他、調理法による塩分の違い、薄味で食べやすくする方法などの説明がありました。

翌日の調理実習の献立についても説明があり、通常の献立を腎臓食に変更した場合、さらに低たんぱく食品を利用した腎臓食の場合とで、献立がどう変わっていくかを説明され、それも食事療法のポイントが確認できる分かりやすい説明でした。

10/28(日)
『糖尿病性腎症と透析治療』北里大学健康管理センター 守屋達美先生
糖尿病性腎症による慢性腎不全と慢性糸球体腎炎による慢性腎不全とは全く異なる病気であり、糖尿病性腎症による慢性腎不全は腎外合併症(糖尿病性網膜症。
糖尿病性神経障害、虚血性心疾患など)が程度の差はあれ必ず存在していることを意識することが大事ですと話されました。

透析導入までの概要と糖尿病性腎症の透析の特徴を話されました。
緊急透析導入はとにかく避けるべきであり、透析期になれば血液透析だけしていればいいというものではなく塩分・カリウム・水分制限など自己管理の重要性についても話がありました。

糖尿病と透析最近の話題では血液透析患者の糖尿病治療ガイド2012についての話がありました。

・食事での推定エネルギー必要量は、性別、年齢、身体活動レベル別に、個々の患者で設定する。大部分の患者では25〜35kcal/kg/dayの範囲である。

・透析開始前の随時血糖値およびGA値を血糖コントロール指標として推奨する。心血管イベントの既往歴を有し、低血糖傾向のある対象者にはGA値24%未満を血糖コントロールの暫定目標とする。

最後に透析導入の阻止は重要な課題ではあるが透析導入は避けられないものであり安全で安定した透析導入も重要ですと話をされました。

司会を務められた守田先生もコメディカルが患者さんとのかかわりで力を十分に発揮できる分野ですねと話されました。

『患者教育』 手納医院 手納信一先生
資料にテキストのページやいろんな方の言葉の出典元を記載してくださったり,カール・ロジャースの心理療法を引用されたりと,受講者が理解しやすいよう細やかな配慮をしていただいた講義でした。
また,テキスト中の「患者」を「受講者」に読み替えてみる というのが印象的でした。
私達も患者さんの視点に立った療養指導を目指したいと改めて感じました。
教育内容には糖尿病学と糖尿病医療学があり,医療学の方はわかっていても糖尿病学となると勉強が足りないのではないか?
教育の方法や場所,時間軸とともに患者に寄り添う姿勢,また,教育体制として多職種によるチーム医療が重要だが,コーディネーターの存在が不可欠である。
具体的な手法や様々な評価の方法も話されました。
重要な事はあくまでも主体は患者にあり,押し付けるのではなく自分で選択出来る力を与え,自己治癒力を導き出す事であると考えさせられるお話しでした。

第7期チーム松江一同
2013-12-06 : 研修会・講習会 :
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